第1回 レアメタルって、一体なに??~基礎編~
近年メディアなどでよく耳にする「レアメタル」という言葉。皆さんは この意味を知っていますか?? そもそも、金属は「ベースメタル」と「レアメタル」と大きく2種類に分ける事が出来ます。


日本では、今から約25年前の時点で既に「レアメタルとは31種類の鉱物である」(※)と定義されており、電子機器などを作る上で無くてはならない金属として着目されてきました。 一般的に金属と言われるものの内、以下1~3のどれか一つでも当てはまるものがあれば、「レアメタル」と呼ぶ事が出来ます。
1.地球上に ごく少量しか存在しない
2.特定の地域でしか作り出せない
3.金属の分離や精練が難しい
例えば地球上に沢山ある事が分かっていても、一部の地域でしか生産する事が出来ない金属であれば「レアメタル」とする事が出来ます。
「レア=希少」というイメージがあるからこそ違和感がありますが、地域によっては希少性が高いというのであれば、それだけでレアメタルと言えるのです。
レアメタルはレア(希少)なだけではない!ということが分かったら、次回のコラムではレアメタルが一体どんなところに使われているのか、実際の例を見ていきましょう。
※レアアース17種類を1種類と考えた時、レアメタルを31種類と考える。